日米関係への視座(2010年筆)

<073>日米関係への視座(2010年筆) 輓をつけられた国

 ジャーナリストの関岡英之氏はその著書「拒否できない日本-アメリカの日本改造が進んでいる」(文春新書)の「あとがき」で、次のように書いています。 「いまの日本はどこかが異常である。自分たちの国をどうす...

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<073>日米関係への視座(2010年筆) 半国家の安全保証

 戦後という時代を現在から振り返る時、日米関係が大きく揺れた時期-それが取りも直さず両国の関係を変化させるチャンスでもあった-は、三度あったと私には思われます。一度目は占領期の吉田内閣が「軽武装・経済...

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<073>日米関係への視座(2010年筆) 不文律とは何か

 「ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム」は、言ってみれば大衆向けの心理操作でしたが、戦争を遂行・指導した軍人・政治家・官僚・財界人等について占領軍はどう対処したのでしょうか。もちろん東京裁...

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<073>日米関係への視座(2010年筆) 隷属と平和

 先程の軍事ジャーナリスト鍛治氏が、戦後も一定の年代までの人々は"情報の保全″にかなり気を使ったが、今はそんなことに注意する人間はいなくなってしまった、 「電車の中でも飲み屋でも大きな声で会社の話をし...

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<073>日米関係への視座(2010年筆) 政治・経済・社会にわたる

 前節で取り上げたティム・ワーナーの著書の第十二章の標題に用いられた、「in different way」というのはどういう意味なのか。そこで取り上げられた、 「(6)1976年のロッキード事件は、C...

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<073>日米関係への視座(2010年筆) 白昼の治外法権

 さていよいよ今度は「CIA」ですが、この本を書く前に私がこの組織についてもっていた知識はほとんどなく、せいぜい"ケネディ暗殺事件"についての関与説位のものでした。この事件そのものは有名ですので詳細は...

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<073>日米関係への視座(2010年筆) 軍・産・官複合国家

 自由と民主々義の国アメリカ、それはまた最も自由な資本主義の国でもあります。この国では誰もが均等に市場に参入することができ、その市場では自由に民主的に勝ち負けが決まっていく結果となります。こう申し上げ...

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<073>日米関係への視座(2010年筆) 冷戦終了後の世界

 1990年代から始まるポストコロニアリズム(植民地主義後の世界)の第二期を定義して武者小路は、「米国中心のネオリベラル・グローバルスタンダードをもとにした大競争の時代」といっています。そしてグローバ...

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<073>日米関係への視座(2010年筆) 植民地から見た第二次大戦

 ここまでは主に日本人の"内面的危機"をみつめるため、日本を中心として政治や外交の問題をみて来ましたが、次に1929年(昭和4年)の世界恐慌から第二次大戦とそれに続く歴史を植民地の側からみてみたいと思...

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<073>日米関係への視座(2010年筆) 欲望の代償

 60年安保を境とした高度経済成長は、既に述べたように1970年(昭和45年)にはほぼ完成し、田中角栄の「日本列島改造論」が出版されるのが1972年(昭和47年)、都市化の波はあっという間に日本全国を...

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<073>日米関係への視座(2010年筆) 55年体制の起源

 前節では、戦前と戦後の連続性を人的な観点から考察してみましたが、次に経済・社会・産業の分野ではどうだったのかを検証すべきだと思います。そこで立花隆・野口悠紀雄による「1940年体制」説をご紹介します...

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<073>日米関係への視座(2010年筆) 時代区分への懐疑

 もし現在の日本を「明るい時代」ととらえる者がいたら、それはよほど能天気で頭が悪いか、お金や遊びのことしか考えていない自己中心的な人間だと周囲からバカにされるのが落ちでしょう。とり合えず生きてはいるも...

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<073>日米関係への視座(2010年筆) マッカーサーの変身

 マッカーサーの記憶は私にはコーンパイプ姿で厚木に降り立った時の写真と、天皇裕仁と二人並んで撮影されたもう一枚ぐらいしかなく、軍人という印象もあまり強くはありませんでした。しかし経歴を調べてみるとこれ...

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<073>日米関係への視座(2010年筆) 超克できなかった近代

 明治から敗戦に至る日本人の世界観をふり返ると、一つの大きな特徴が見えてくるような気がします。前章で述べた日英同盟への経緯とは、文明開化以降の富国強兵路線が完成し一等国の仲間入りをするまでの過程と申し...

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