東京電力の体質
「非科学性とえげつなさ」
報道によると、十四日土曜日の夕方に、
「東電パワーグリッド社長が千葉知事に謝罪 今も14万軒で電力無し」
金子社長は森田知事との面会で「停電が長期間にわたり、県民に大変な不便をおかけしている。全容が把握できない段階で出した復旧の見込みが外れ、申し訳なく思っている」と述べ、当初の復旧の見込みが甘かったとコメント。
森田知事も「情報を出してもらえるのはありがたいが、その情報に相当甘いところがあったのは事実だ」と応じて、今まで以上に積極的に協力して電力の復旧作業を急ぐとしています。
千葉県では今も約14万軒で停電が続いており、南部の方だと完全復旧に2週間ほど掛かると予想されているところです。
とのこと。
とかくシャブ中という噂のある知事も、
どうでもいい内閣改造をしていた安倍も、
被災の現実をほとんど報道しなかったマスコミもすべて悪いのですが、
この東電という組織もぶったるんでいる。
これは何も今始まったことではなく、
思い出すと開業獣医をやっていたころもひどかった。
というのも、
「食欲が低下し高いところへ上がれない」ということで、
私の動物病院へ連れてこられた猫がいたのですが、
さほどの痛みはないので、
えさの内容や生活習慣から「イエローファット」と診断しました。
念のためエックス線撮影をしても骨折は見つからなかったので、
注射と、ビタミン E の投与をしてもらうようにしたのです。
この飼い主の夫が東電の社員だったのですが、
1週間ほどして電話があり、
「ほかの病院で骨折が見つかった。
それで治療したところすぐ高い所へとびあがれるようになった」とのこと。
話しの内容からして「ほかの病院」の老獣医の誤診だと確信しましたので、
「もちろん私の誤診であれば診療費はお返しします」
といったところ、
電話が終わる間もなく「お金を返してください」と来院。
何とも非科学的でえげつないのですが、
「お金を返すには、その病院のエックス線写真を見ることが条件」
といったら、
それからもめにもめて写真はとうとう出さない。
獣医なんぞは 7割方誤診なのですが、
いい加減な獣医の口車に乗ってしまう方もやりきれない。
で、私の方もプライドがありますので、
「必要とあれば私の方も名誉棄損を検討せねばならない」
といったところ、今度は夫ではなく東京から帰っていた息子が出てきて、
「そんなこともういいじゃないか」とのクレーム。
で、この夫も息子も世襲制の東電の社員で、
リッチな車に乗り不必要なほどの豪邸に住んでいる。
夫は毎日半径 30キロ圏内にある出力的にはどうでもいい、
水力発電所 3.・4カ所を見まわるのが仕事。
公務員よりえらく楽で収入はそれよりはるかに高いのです。
こういう人たちですから、
東日本大震災に際しての福島第一の損傷も、
最初に配管系統が破れたということを認めようとせず、
原子炉の上と下の圧力計の数値のかい離が理解出来なかった。
どんなことがあっても原子炉は大丈夫だ、
というふうに頭から信じこまされていたのですが、
これが核燃料のメルトダウンにつながった原因なのです。
これは当時の吉田所長もいっしょで、
事故は津波によって起こったとされているのですが、
本当はぜい弱な配管系統が地震の衝撃で破損したことが原因。
山田國廣氏は当時の東電のデータからそれを明らかにしている。
今回のブラックアウトと呼んでもよい事態も同一の体質から発生した
わけで、
このたちの悪い組織も解体する必要があるということです。