次の巨大地震は(4)

「VE過程の北上」

北陸・中越地域に至った熱エネルギーは、
その後北上を続けて東北地方に移送されるのか。
この問題に対しては、
東北の火山性地震や火山活動の発生年を地図上にプロットし、
下から上への規則性が見つかればその仮説が正しいとなります。
角田氏が作成した図は、
見事に中越地域から東北地方への熱移送を証明しているようです。
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その移動ルートは、那須・鳥海火山帯であり、
2007年7月に起きた上中越沖地震(M6.8)の後も熱は休まず北上し、
2008年6月の岩手県内陸南部地震(M7.2)を引き起こしたようです。
この地震の震源は栗駒山でしたが、
その数年前からこの山をはじめ、
磐梯山・安達太良山・吾妻山・秋田駒ケ岳・岩手山などで、
マグマ活動が激しくなったということです。
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(出典:http://contest.japias.jp/tqj2010/120298/volcaniczone.html)

これらの山々は岩手県内陸南部地震後も活発な活動を続け、
秋田焼山なども活発化。
そうこうするうち、2008年9月に十勝沖地震が起きますが、
その直前に雌阿寒岳と十勝岳が急に活発化していたそうです。
この変動を引き起こしたのも那須・鳥海火山帯を北上する熱だったのかどうか、
本書が発行された2009年時点では、
角田氏はまだ明確には把握しきれていなかったようです。
それにこのエリアはかなり頻繁に大地震が起こり、
根室沖や三陸沖との連動も見られるようです。
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(出典:http://jishin-station.jp/?p=43)

ここで角田氏は、
「東北の内陸における「HT線」の移動ルートには那須・鳥海火山帯もあるが、
2000~2008年の地震をプロットしてみると、
多くが内陸よりも太平洋沿岸~日本海溝で起こっている。
このエネルギーはどこから来るのか?」
と問題を提起します。
すると、
茨城県沖~福島県沖、宮城県沖、十勝沖という動きが繰り返されており、
東北では、太平洋沿岸の高温帯にも北上ルートがあるようだというのです。
このルートは、
「伊豆諸島から北東(関東東方→茨城県沖→福島県沖)の日本海溝&東北方面へ、
熱移送が方向転換していったことを示している」
とされます。
下の図が示すのは氏自身が提起したMJルートの延長線なのですが、
この時点では東日本大震災に至るこの経路の重要性は、
まだ明確には認識されていなかったようです。

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ただ、
「東北にはまだ地震エネルギーが残っているかもしれません。」
とか、
「太平洋側の東北の内陸から日本海溝の間は、まだ『VE課程』の活動ができる程度の余力はあるということができます。」
といった表現もあるのです。
「1990年の雲仙普賢岳の噴火から関西・北陸・東北へと進むルートと、2000年の三宅島の噴火から東北へと地震が北上したルートなどから、東北地域へのエネルギー移送は大量である(高圧釜状態)と考えていた。だが、その量を確かめる作業が遅れたために、マグニチュード(M)9.0地震の危険性まではアピールできなかった」
と後悔し、さらに、
「日本列島の地下にたまる熱エネルギーの測定システムの構築が望まれる」
と述べる氏の所見と3.11後も治まらぬ余震活動を考慮し、
東北太平洋沿岸で巨大地震が1~3年以内に再発するか否か、
をYES/NOでみた所、
2:1でYESという結果に。
もし、次の原発事故があれば東日本は壊滅
となりそうです。
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(出典:http://matome.naver.jp/odai/2130225683473543701)

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