物理的な性質
かつて山岸がこの力を”超次元エネルギー”と呼んだ時、そこには
(1)この力を不思議な世界の怪しげな力としてではなく、物理学的対象として捉えていくという問題意識
さらに
(2)その源を”神”や”宇宙”に求めないとする決意
があったと思われます。
すなわち狭い閉鎖的空間の中の特殊な事象に留めず、多くの人々と討論できる共通の場を設定していく過程でこの力の実体が解明されるという期待があってのネーミングだったと思われます。
しかし、現在の所”超次元エネルギー”が明確な”物理量”を持つエネルギーであることを証明することは不可能なようです。エネルギーという概念は近代科学の始まりにあたって運動物質の効果が速度と質量の積で表されたことに遡り、その後、熱や音・光・電磁気・化学変化を含むすべての大系に拡張され、アインシュタインの登場により”質量”ですらエネルギーの一形態にほかならないとされたのです。こうした物理学の輝かしい成果と比べると、私たちのこの力は実験にもなじまず、法則を打ち立てることも不可能だと言えますが、その実体は将来的な解明に待ちつつ応用的側面が先行することも可能なのではないでしょうか。
また”超次元エネルギー”はひょっとしたらあらゆる遮蔽物を透過するのかも知れませんが、厳密な実験はしておりませんし遠隔地へ届く軌跡も不明です。さらに伝達速度について言えば国内位でしたら瞬時に伝わりますが、それが光速を超えているか否かは定かでありません。またその量についても、無限大であるのかどうかは未解明なところです。以上の事柄については、多くの科学者の協力を得て近い将来解明されるものと考えております。