アレルギーへのアプローチ(2)

液性免疫と細胞性免疫

■液性免疫と細胞性免疫
従来の液性免疫(免疫グロブリン)中心の考えがフェイクなら、どのような方向性があるのかといえば、「細胞性免疫がADE解決の糸口」という北里大学獣医伝染病学高野友美准教授の言にヒントが。しかし細胞性免疫の研究は始まったばかりで詳細は不明であり、最初から「遺伝子ワクチンが本来非特異的である抗体を特異的に変えてしまう」という危惧を抱いていたボッシュ博士の「NK細胞のプライミングによる免疫系の活性化」という発言が唯一の手がかりですので、私たちはこの辺りを調べる事が必須。
免疫システムの中でNK細胞は、病原体の発見と初期攻撃を担当、発見されたのは1975年、独力で働き攻撃する細胞が存在することが分かり、「ナチュラル・キラー=生まれながらの殺し屋」と命名された。リンパ球のうちT細胞は、攻撃力は高いものの樹状細胞などからの攻撃指令を必要とするのに対し、NK細胞は常に体内をパトロールし、がん細胞やウイルス感染細胞などを見つけると単独でいち早く攻撃・殺傷する。自然免疫を担うNK細胞は、獲得免疫のT細胞に比べて原始的と思われてきたが、最近になり複雑で高度な働きをすることが分かってきた。免疫は自分自身以外のものを攻撃・排除するが、例えば妊婦の場合母体の中にいる胎児は母親にとり「自分」ではないが、例え自分ではなくても胎児を攻撃しないようNK細胞は高度な機構で調節している。
しかし、加齢や強いストレスが原因でNK細胞の能力は低下してしまい、またがん患者などではその多くでNK細胞の数が減少を来している。こうした場合、免疫療法たる「NK細胞療法」では、患者から採血した血液を遠心分離機にかけ、NK細胞を含むリンパ球に薬剤で強力な刺激を加え、培養活性化したNK細胞を体内に戻すもので、期待されてはいるが未だ臨床試験中。この手法をエネルギー的に再現すれば、「プライミング=免疫系を賦活するための予備刺激」が可能。
《プライミングをするには》
NK細胞表面のリガンドの刺激や、CD69・CD16といったヒト白血球分化抗原HLDAのアップレギュレーション・シェディングのメカニズムを刺激。
※リガンドは特定の蛋白質と特異的に結合する比較的低分子の化合物。ex.受容体とホルモンの関係等。
※アップレギュレーションは、神経伝達物質やホルモンなどへの応答能増大
※シェディングは、膜蛋白質を細胞から切り離すことにより、遠くへの情報伝達を可能にする強力な修飾。
《NK細胞を増加させるには》
白血球分化過程のうちリンパ芽球→NK細胞の過程を刺激すれば、その数も増加する。

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