ペシャワール会という活動

「不透明な国際援助」

アフガニスタンで銃撃され死亡した医師について、
メディアで大々的に取り上げられ、
ネット上でも死を悼む多くの声が上がっている。
で、以前からこのペシャワール会というもの気になっていたのですが、
先週NHKの映像の中で本人が、
「アフガンは地球温暖化の影響で干ばつが進行している」
というのを聞いて、
「あー、やっぱり嘘だった」と思いました。
以前から胡散臭いと感じていたのですが、
支援者の中にももっとすごい温暖化論者がいるよう。

そもそもアフガニスタンにタリバンのような過激集団が誕生して今なお命脈を保っている背景には、早くから地球温暖化の影響が最も激しく及んで国土が急速に砂漠化し、農業生産が妨げられて生活の基盤を喪った人びとが過激集団の人員供給につながる点を無視できず、中村医師はその背景を踏まえた上で灌漑事業に手を伸ばされたのであった。今後地球温暖化がますます進めば生活基盤を喪う人びともまた世界各地で増大し、大変な社会不安の温床ともなり得ることは、中村医師の訃報を機に改めてもっともっと喧伝されていいような気がする。

ペシャワール会としてはこれが二人目の犠牲者ということですが、
背景には複雑な民族関係と米国を中心とする大国の干渉がある。

現地におけるNGO活動は今後とても困難を強いられる局面を迎えたと言え、事件の背景分析が急がれるが、数10年にわたる内戦状態、米国を先頭とした国際的な軍事侵攻などで、国土、人心はすさまじく荒廃し、まともな人間的倫理観など通用するような甘いところでないことは明らか。
そうした状況を少しでも改善しようと中村哲さん、そして伊藤和也さん、そして多くのNGOが支援に当たっているのだが、こうした活動が受け入れられないほどに荒廃が進む状況というものの背景には、やはり米国の「対テロ戦争」の名の下でのアフガン侵攻以降の戦争状態があることは否定できない。
同時にこれは「有志連合」にいち早く手を挙げ、後方支援として参加した日本の自衛隊の活動もあったことは現地住民にとっては周知のことだろう。

ということで、
同時多発テロに続くアフガン侵攻や、
その他の米国の戦争政策に追随する日本政府の無責任も問題。
大体において 2001年の同時多発テロはそもそも、
米国の軍産複合体による自演自作であったことは、
当初から疑われ最近では世界の多くの人々の常識になっている。

アフガニスタンの9割を実効支配していたタリバン政権は、数度に渡る国連安保理決議によってビン=ラーディンとアルカーイダの引渡しを要求されていたが、拒否し続けており、今回も拒否した。NATOは攻撃によってタリバン政権を転覆させる必要を認め、2001年10月にアフガニスタンの北部同盟と協調して攻撃を行い、タリバン政府を崩壊させた。以降、国連の主導によるアフガニスタン復興と治安維持が行われているが、南部を中心としてタリバン派の勢力が攻撃を行っており、アフガニスタンの治安は2018年現在も安定していない。

という土台無理な米国の主張があるわけです。

それに、国際支援の裏には多国籍企業と軍隊がある、
という複雑な構造がある。

第3世界の国々への国際支援を別の観点から見れば、多国籍企業が海外進出するためのインフラ整備の側面もあるのだ。たとえば、学校や病院を建てることで、現地の人々は、教育を受けることが可能になり、医療の恩恵にもあずかる。それゆえに学校や病院の設置に疑問を呈するひとはだれもいない。
しかし、多国籍企業の視点からすれば、企業の海外進出を進めるにあたって、まず最初に現地の人々の教育水準を上げ、最低限の医療を受けることができる制度を構築する必要があるのだ。従って多国籍企業と親密な某貿易会などは、人道的精神に燃える現地スタッフがいても、東京本部の幹部は、多国籍企業の海外進出に先立ったインフラ整備という頭しかないのだ。
もちろん企業による第3世界への進出を頭から批判することはできない。経済を成長させることなしに、豊かな生活を手にすることはできないからだ。しかし、その多国籍企業が軍隊と結びついたとき、国際支援に対する現地の人々の受け止め方は激変する。「ここから出ていけ」に描かれているように。
日本の軍事大国化がはじまったのは、1990年代の初頭である。自衛隊のPKO活動からはじまり、今では実質的に日米共同の軍事作戦が可能になっている。日本の大半のメディアは、自衛隊の海外派兵を国際貢献と報じてきたが、この考えは完全に間違っている。
海外派兵の目的は、多国籍企業が進出した国の政治情勢が不安定になり、現地での企業活動に支障が生じる事態が発生したとき、軍隊を投入することで、「治安」を回復することだ。こちらの方が、海外派兵の本当の目的なのだ。

それに加えて、中村医師はクリスチャンだったともいわれている。
キリスト教というのは現地人にとって侵略者でもあるわけで、
そこらあたりが不透明なのが今回の事件ではないのか。
数年前の湯川遥菜・後藤健二のシリアでの事件を彷彿とさせますが、
アフガニスタンを荒廃させたのは地球温暖化ではなく欧米金融資本によるアヘンだ
というのが本当の所ではないのか、
ここらの焦点がずれている所が問題。

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