整形の名人の言葉
「バカにしないで出来るだけ集めてつなげる」
一昨日の大阪の男性といい、
その前の茨城の高齢女性といい、
最初の診断で私が、
「放射能の影響で脳こうそく心筋こうそく寸前の状態になっている」
といったのですがなかなか食生活をはじめとした、
放射能対策に取り掛かることが出来なかった。
確かに、飲料水を買わなければならないとか、
米味噌醤油やお茶をはじめ、
野菜から魚介類さらに肉類まで注意を払う、
ということになると費用もかかるし料理も大変になる。
今まで何気なく食べていた加工食品なども、
チェックの対象となると食生活が激変してしまい、
外食などもできるだけ控える形となれば、
普通の勤め人などの場合は事実上非常に厳しくなってくる。
で、セミナーに軽い気持ちで出たような人たちは、
「今の日本で加工食品を食べないなんて事実上無理」、
ということで離れていく形となるのが普通。
私たちですら、
ほぼ完全に加工食品と手を切るまでには 4・5年かかっているのだから、
さらに素材の産地を見極めてすべて手作りにするとなると、
なかなか大変かもしれません。
でも、いったんそうした食生活に切り替えれば、
健康状態も良くなるし仕事の能率も上がるし、
超能力のパワーも比較にならないほど高くなるわけで、
目標を持っている者にはワクワクするような日々となるのです。
それで思い出すのですが、
私が開業したのとちょうど同じ頃、
大学の外科教室の助手をしていた T 先生がやはり開業されたのです。
話しに聞くと大学の人事が大きく東大閥に傾く中で、
生粋の獣医科大学出身であったその先生は、
腕自体はトップだったのですが将来的には助教授や教授は望めない、
という中で大学を去ったということでした。
インターン時代に面識を取り戻したので、
難しい外科手術があるとよくその先生にお願いしたものでした。
で、ある時大たい骨の粉砕骨折の犬がいて、
自分の手では施しようがなくその先生の所へ連れて行ったのです。
とにかくむちゃくちゃに骨が割れていて原型をとどめないくらいでしたが、
その先生は図を描いて丁寧に教えてくださったのです。
「一つ一つの破片に骨膜があるので、
それらを馬鹿にしないで、できるだけ拾い集める。
つなげられないほど小さかったら、
一度すりつぶしてパウダーにして欠損部に振りまく。
あとは髄内ピンを打ち形を整えて一定期間おけば、
骨はおのずとつながっていくのだ」
という話でした。
結局、名人というのは一朝一夕に成るものではなく、
地道な積み重ねが必要であること、
また、時々脱線したとしても、
翌日から又やり直していけばいいのであり、
大筋の方向性が間違っていなければ何とかなる
現在のこの国では、
一つ一つの危険因子をこういった形で取り除くことが、
超能力の開発や病気の治癒につながっていくわけで、
最初の一歩を踏み出すかどうかに全てがかかっていると言えます。