災害に備えるとすれば 2014年9月

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 皆さんお元気ですか、朝比奈です。

 防災の日が近いというのに、今年の新聞・TVにあまりそうした報道がなかったのは、つい最近の広島・長崎の土砂災害の影響だったのでしょうか。それも常に異常気象が原因とされるだけで、宅地の乱開発など国や自治体の責任はまるで置き去りにするようなニュースの陰で、実は重大な事態が迫っていることがひた隠されているのではないかと疑ってしまいます。と言うのも、西ノ島新島や口永良部島の噴火などに対する言及がほとんど見かけられない点に、報道管制の匂いを感じてしまうからです。昨今のマスコミの劣化は予想以上に進んでおり、ある種人権侵害について国連からの勧告が出るほど怠慢な政治もそれを助長しているようです。

 昨年来お伝えしてきたように、現在エネルギーが高いのは、鳥海・富士・桜島あたりであり、特に西ノ島新島(富士火山帯)や口永良部島(鬼界カルデラ)の噴火が既に起こっている富士山や桜島周辺は要注意と考えられます。富士に関しては首都圏に近いため時々マスメディアにも取り上げられていますが、鳥海も869年の貞観大地震(東日本大震災に匹敵)の前後に大爆発の記録があり、さらに鬼界カルデラに関してはその潜在エネルギーは莫大なものと考えられているのです。富士については、警告を発し続けている学者も多く、お近くの方のみならず首都圏全体に警戒が必要である旨お伝えしておかねばなりません。

 これらと連動して起こるであろう地震についても種々取り沙汰されておりますが、私たちが視るところでは関東は少なくとも16年以前は可能性が低く、東海地震についても今のところ政府が言うような危険性はないであろうと思われます。ところが、それよりも可能性が高いのが、火山や地震ではなく福島第一の臨界の危険性ではないかと考えられます。今回もクレーンによる搬出作業中の事故が報じられていましたが(東京新聞8/30朝刊)、もしこれが4号機の核燃料棒搬出作業中に起きていたら、事態は予断を許さなかったのではないでしょうか。東電・安倍政権による"コントロール"が遅々として進まない中、原発に関しては改めて成り行きに注意を振り向ける必要がありそうです。

 では、来月またお目にかかりましょう。