自己免疫病にもスローウィルスが 2018年12月

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 皆さんお元気ですか、朝比奈です。

 先月、≪プリオン病≫についてお話し、その原因が、既知の最小のウィルスの1/1000程で、電子顕微鏡も古典的な免疫系もすり抜けてしまう未知の病原体の可能性が高いということを申し上げました。そしてこの病原体は、感染してもその増殖に宿主体内である種のレセプター蛋白が必要なため発症例が限られ、また発症までの期間も数年から数十年かかるため、これらが相俟って潜伏・蔓延しやすいとお話しました。さらに既存の消毒薬は無効、数時間に及ぶ高温高圧滅菌しか対処方法がないため、人では共食いで広がることは無いにしろ、血液や乳・体液等を通じた拡散は留まるところを知らず、さらに食物連鎖の環の中で食肉・乳製品や加工エキスを通じた感染は人獣全般に広がっていると危惧されるとご報告しました。

 この≪プリオン病≫、問題は《狂牛病》だけでなく≪アミロイドーシス≫《アルツハイマー》《パーキンソン》などの蛋白変性性神経疾患でも同様な拡散の仕方をする所から、病原体によるのか否かをYES/NOでみてみた所、圧倒的に《スローウィルス》によるものとの結果が得られたわけです。これは、やや専門的な教育を受けた者からすれば驚くべき事態で、古典的な感染症は20世紀で終わったと考えざるを得ない程の衝撃を受けた次第です。で、その後様々な分野を見てみましたところ、どうも疑わしいのが《自己免疫病》の類で、これは関節リウマチなどにおいてもアミロイド変性を伴うケースがかなり見受けられるからです。

 そこで、最新の知見を学んでまたビックリしたのですが、21世紀に入ってから《関節リウマチ》《全身性エリテマトーデス》《多発性硬化症》など代表的な自己免疫病で、ヘルペスウィルスの一種たる《EBウィルス》がBリンパ球に感染することが自己免疫のメカニズムであることが分子生物学的に証明されたというのです。しかし、ヘルペスというのは本来免疫力が低下した時などに日和見感染を起こすだけで、それ自体の病原性はさほどひどくないし、ほとんどの人が感染しても発症するのはごく僅か。そこで疑われるのがやはり何らかの《スローウィルス》感染がベースにあるのではという点であり、YES/NOでみるとまたまた圧倒的にYES。現代病に関しては、20世紀的認識では立ち向かえないというのが正解のようです。

 では、来月またお目にかかりましょう。