漸く涼しくなりましたが・・・ 2011年9月

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 皆さんお元気ですか、朝比奈です。

 6月末から7月中旬までの暑さが台風によって終息したと思ったのもつかの間、お盆が過ぎても厳しい残暑に悩まされましたが、体調はいかがでしょうか。夏の脱水の後遺症を秋まで持ち越すと、さまざまな体調不良の原因となってゆきますので、くれぐれもご注意ください。もしお心当たりのある方は、今からでも遅くありませんので、睡眠不足や栄養の過剰を正すべく手立てを図っていただきたいと思います。当サイエンスのエネルギーはそんな時に有効なのです。

 ヨーロッパでは今年は寒い夏となっているようで、相変わらず地球温暖化が強調されているのはどうもわが国だけのようです。そして猛暑の日も政府やメディアは節電を呼び掛けていたのですが、私は全く協力するつもりもありませんでした。というのも、我国の全エネルギーに占める家庭でのエネルギー使用量は、多く見積もってもせいぜい20%、残りの8割は工場や運輸部門・事務所での使用ですので、家庭で仮に20%のエネルギー削減をしたとしても全体としての貢献度は4%にしかならないからです。その一方で熱中症で搬送された患者はウナギ登り、被災地においても節電の犠牲者が出ていることは、一体何なのかと考えてしまいます。自分たちの資源・エネルギー政策の失敗を棚に上げて、国民にだけ我慢を強いる構図は、どこか「欲しがりません勝つまでは」のスローガンと似ているような気がして仕方ないのです。

 生活保護世帯のクーラー使用禁止は全都道府県で解除となったのかは定かではありませんが、日本国民は今こそ従来の考え方を改め、自らのことは自らで防衛するという危機意識を持つべきだと思います。と申しますのも、円高ドル安のニュースや欧州の債務危機の陰で、秘かに国債のデフォルトやハイパーインフレが囁かれ、必要以上の預金の解約を遅らせようとする金融庁の通達が出回っているのです。もし、関東大震災が襲えばその復旧費用は政府の試算をはるかに上回り、その時こそ円は機軸通貨ではなくなるXデ-が到来するわけです。

 では、来月またお目にかかりましょう。