寝たきり患者の増産

「病院が悪いのか健保が悪いのか

脳こうそくと心筋梗塞の後遺症について、
イントロダクションのレジュメを作るために勉強しました。
そこでびっくりしたのですが、
わが国のリハビリ医療は、進歩がないどころか、
むしろ30年前に比べて治療成績が悪くなっているとのこと。
この原因はロボット療法などが取り入れられることで、
「額に汗する」地道な治療が少なくなったためであるとのこと。
わが国では、急性期病院で「廃用症候群」がつくられ、
次の回復期病院で不十分なリハビリを受けるため、
寝たきりが非常に多くなっているということなのです。

わが国のリハビリ医療の間違いは、
日本では「リハビリ=マヒしている所を動かすようにする治療」
というイメージが定着していることが第一。
悪いところではなく悪くないところを活用する、
=残存機能の活用がリハビリ治療の原則なのに、
マヒ側だけを長時間訓練しても全身の運動量が不足し、
健側の筋力も強化されないため、
全身の廃用症候群が進んでしまうのが現状だというのです。
また、下肢を重視したリハビリを行っていないため、
ADL(日常生活動作)の回復が極端に遅れてしまうことも問題とのこと。

上記のような技術的な問題をクリアできないところもあるが、
もっと問題なのは、保険点数の関係上、
リハビリは療法士だけの仕事とされており、
療法士の絶対数が不足する中で、
患者はそれ以外の時間は転倒を防止するため、
ベッドに寝ているよう指示されることが現状だとのこと。
そして、これも健康保険の制度的な欠陥になりますが、
わが国の入院期間が諸外国と比べて極端に長い、
というところが廃用症候群を量産してしまう原因だということ。
OECD平均が6.6日に対し、
日本は 17.9日と 3倍近くにもなっている。
大腿骨頸部骨折の場合、欧米の10日前後に対し日本は 100日前後。
脳卒中では欧米が 25~37日前後に対し、日本は 80~180日前後。
これでは、
病気は治ったけれど人間は廃用委縮しちゃった
という結果が残るだけ。
やはり、不合理なあるいは旧態依然とした健康保険は廃止すべき。
そうすれば在院日数など、
自己負担額が膨大になる前に自動的に短縮する、
欧米並みの水準になることになります。

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