新理論に基く的確な地震予知 2016年10月

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 皆さんお元気ですか、朝比奈です。

 先月初め、インターネットでたまたま右の本の著者角田史雄氏を知り、「熱移送説」という新たな地震・火山の理論に触れる機会を得ました。この方、地震学者ではなく、永年全国の地盤を踏査してこられた地質学者ですが、その結果からプレートテクトニクスに疑問を抱き、地震や噴火は地球内部のマグマに起因する熱エネルギーの現れで、その移動経路に沿って起こるということを実証されています。東アジアにおける熱移送路は、南太平洋に発してインドネシアに西進し、ここで3ルートに分かれて(右図)、(a)インドシナ~中国黄河流域、(2)フィリピン~台湾~九州方面、(3)マリアナ諸島~富士火山帯となっており、ここが地震・火山の巣との事です。

 熊本大地震に関して従来の学者や気象庁が、「前例がない」と繰り返す以外何も出来なかったのに対し、氏の理論によればかなり明確に説明できますし、上記の本(2009年刊)では、(3)ルートに関して千葉県東方沖から東北方面に分かれる膨大な移送経路が明示されていました。東日本大震災についても、本来の研究者が何ら予知できず、「千年に一回の想定外の出来事」というしかなかったのに比べ、異分野の研究者が結果を先取りしていたといえるのではないでしょうか。この角田氏、8月に「次の震度7はどこか!」という新刊を出され、その中で熊本以後の列島の状況をまとめておられます。その視線は、中国・四国から北陸・新潟へ向かい、また東北・北海道へと至っていますが、今緊急に重要なのは伊豆諸島から首都圏南西部での2017・18年頃の変動だという点です。

 先のことはだれにも分かりませんが、私たちにとって重要なのは、従来さまざまな論者のあやふやな言に従って地震・火山の予知を行っていたのに対し、氏の理論に基づけばより正確な質問が可能となり、YES/NOの精度が高まるという点です。けれども「首都圏」「南海トラフと富士」に関してはなかなか結論が出ず、地震・火山以外のキーワードで視た方が結論が出やすかったことご報告します。そうした過程で視えてきた事柄が多々あるのですが、この分野占い師だの、預言者だの、体感者だのインチキ連中が多く、学者だって間違いだらけという位時代遅れですので、《狼少年》にならぬようセミナー等で詳しくお話ししたいと思います。

 では、来月またお目にかかりましょう。