21世紀医学の考え方 2019年7月

皆さんお元気ですか、朝比奈です。19.07.05.png

皆さまからはさまざまな病気のご相談が寄せられま すが、この所気になる事が相次いだのでご報告します。 ①は乳がんの手術後の方で、エストロゲンを減らす薬 と「toポスト更年期障害」はバッティングしないかと いうもの。②は緑内障の眼薬で「β遮断薬は悪いとい うが、α遮断薬はどうか、脳血管障害等には禁忌だが」 というもの。③は大腸ガン後の女性で、「めまいで高 脂血症薬を飲んで治ったのだが」という内容。④は「圧 ・糖・脂質のCDで血圧が下がらない」というもの。

最近は皆さんかなり詳しいのですが、実は大筋のところで間違っている方がほとんど。まず④は上が145というのですが、これは異常ではなく医師会が勝手に決めた基準値を上回っているだけで、下げる必要がないからCDが作用しないだけ。また③のコレステロールもポスト更年期の自然な反応で、めまいはそれによるものではなく、この方歯もボロボロ。さらに②ですが、緑内障は血管障害の体質が目に集中的に現れたもので、眼薬の選択より体質改善が優先。事実この方がん体質で他にも体調不良があるはず。最後に①ですが、がん自体現代医学でも「生活習慣病」とされているのに、どこかでホルモンの問題と入れ替わっている。さらに、上の表からは抜けていますが、免疫力の低下は食品添加物、汚染農畜産物、砂糖等の糖質過剰、石鹸・歯磨き・シャンプー・洗剤による常在菌叢撹乱の他、3.11以後は放射能汚染が緊急の課題。マンモグラフィやX腺の害も含めて、今後もいろいろ罹るのではないかと危惧されます。

20世紀医学が既に古いのは、実はほとんど対症療法にしか過ぎない点で、例えばアレルギーを挙げると、従来は免疫反応を薬ではなくパワーで抑制するという方法でしたが、現在は身体が反応しているのにそれを止めてもいいものかと考えております。つまり、血圧にしろ脂質にしろ眼圧にしろはたまた血中ホルモン濃度にしろ、パワーである程度対処できるというのが従来のやり方で、それにはおおむね成功してきたと言えます。しかし問題は、その人の身体が最適に調整しようとして反応している根本の理由を追求することであり、ここから真の原因に迫るべきではないのか。そうした視点で根治に導こうというのが「イントロダクション」であり、これこそ「病気を見ずに人を診る」ヒポクラテスの理念に叶うのではないでしょうか。。

では、来月またお目にかかりましょう。