どうもひどい状況ですが・・・2012年12月

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 皆さんお元気ですか、朝比奈です。

 先日NHKTVで、「プチ断食でダイエット・メタボ予防」という番組があったので、珍しく1時間ほど見てしまいました。最初のうちは、ホテルの週末断食プランを体験した視聴者に体重減少や中性脂肪値改善が見られたなど好意的だったのですが、話が飢餓状態におけるケトン体のことになるに及んで雲行きが怪しくなったのです。そして、1940年代のアメリカで行われた実験の結果としての骨が浮き出たガリガリの体の写真や、便秘の人の大腸に宿便はないという内視鏡像など見るに堪えない内容に変わっていくのでした。

 まずケトン体の件については、危険だといわれるケトアシド―シスですが、意識障害などを起こすのは糖尿病などに伴う病的なケースにおいてであり、健康人がプチ断食をした程度では問題にならないといえるでしょう。また、エネルギー不足の状態が続くと分解されるのは脂肪だけではなく筋肉まで減ってしまうというのですが、これも筋線維の数が減るわけではなくその重量が減るだけなのので、栄養状態が改善されればすぐに元通りになるという点には触れられていません。さらに、プチ断食の便通改善効果は「空腹期強収縮」だがそれ以上に規則正しく朝食を食べると起きる「胃・大腸反射」がさらに重要というに及んでは、粘膜下組織のマイスナ-神経叢・筋層のアウエルバッハ神経叢の生理を完全に無視しており看過できません。

 戦後の栄養学と現代医学の対症療法が、いかに国民の身体を破壊したかということについては他でも述べましたので省略しますが、このような意図的番組を受信料を徴収しながら放送する公共放送とは一体何なのかと思ってしまいます。あるいは総選挙の前に、ひたすら既成権力に従順なところを見せる露はらいの役目をしているのかと勘繰りたくもなります。そういえばNHK放送センターでは過去7~8人の管理職が原因不明の自殺をしていますし、ついこないだも男性キャスターが痴漢の現行犯、(それも11分触った)で逮捕されたばかりでしたね。

 では、来月またお目にかかりましょう。