添加物と防腐剤のまん延 2013年11月

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 皆さんお元気ですか、朝比奈です。

 原発・消費税・TPP・憲法・沖縄などかなり議論の分かれる課題を抱える状況でも、相変わらずTVからは威勢のいい安倍首相のスローガンが聞こえてきます。福島第一の汚染水問題・消費税率とセットで出された財政出動・何やら雲ゆき怪しげな農産物の問題など、これで本当に「世界の人々が憧れと尊敬を抱き、子どもたちの世代が自信と誇りを持つことができる『美しい国、日本』」など実現できるのでしょうか。

 軍事・外交以前にやるべきことは山積しており、その一つに「世界に恥ずべき」我国の添加物・防腐剤等の規制の甘さを取り上げてみたいと思います。

 巷の加工食品の添加物についてはご存知だと思いますが、これらがトンデモない"猛毒"であることは、「食べるなら、どっち!?不安食品見極めガイド」(渡辺雄二著、サンクチュアリ出版)に明らかです。水と油など混ざりにくい液体を混ぜ合わせるために加えられる〈乳化剤〉、「カロリーオフ」や「ノンシュガー」を謳う商品に添加されている〈人工甘味料〉。さらに即席めんやスポーツ飲料なども問題ですが、より深刻なのはハム・ソーセージ・ベーコンの類、〈発色剤〉として使われている亜硝酸Naの強い発ガン性が問題だというのです。実際、あらゆる添加物は急に悪影響があるものはなく一定の基準以下なら安全とされていますが、長期間体内にとり入れられた場合のデータはないのです。特に我国の基準は米FDAや欧州諸国と比較してかなり緩く、同様なことは医薬部外品の〈表示指定成分〉などにも当てはまり、明確な統計はないものの死流産・奇形児の異常増加の元にもなっているようです。

 もし安倍首相が本当に「子どもたちの世代」のことを考えているなら、またTPPを国益と位置付けているなら、私は農薬や化学肥料はもとより食品や医薬部外品の添加物規制を進めることが肝要だと思います。日本の基準が高くなればそれだけで外国産品のハードルは上がるのだし、生産効率は犠牲になるものの雇用機会は着実に増加するのではないでしょうか。聞くところによるとこの「美しい国」では、最近添加物や防腐剤の大量摂取によって「死体さえ腐らない」とのこと、もうそんな誤魔化しは通用しないと申し上げたい気分です。

 では、来月またお目にかかりましょう。