現代科学は感染症を克服したのか 2014年2月

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 皆さんお元気ですか、朝比奈です。
 先月浜松市の学校給食でノロウィルスの集団感染が起こり、児童905人が欠席するという事件がありました。その後も各地の温泉旅館・医療機関・学校・仕出し業者等で続いているようです。そうこうするうち次はインフルエンザで、中国で新型が発生したかと思えばそれが朝鮮半島に飛び火し、国内でも爆発的徴候がみられるなど、パンデミックな広がりを警戒する学者達もTVに登場しています。折しも冷凍食品への農薬混入事件と重なり、"ノロ"が"集団食中毒"などと報道されることもあり、混乱が助長されている感が否めません。

 先ず整理しておきたいのは、微生物(細菌やウィルス)に起因する集団的病気は≪感染症≫であり、食中毒のような≪毒物≫で起こる疾患とはまったく異なる点です。食中毒は≪それを食べた人≫しか発症の可能性がないのですが、感染症は≪うつる≫ことが特徴であり、そこには微生物の増殖メカニズムが働いているわけです。そして、そこに影響するのが≪感染と免疫≫という概念であり、生体の免疫力が高ければ微生物の増殖は妨げられ、逆に微生物の増殖力が強ければ生体の免疫力は限界となり病気になってしまうという力関係があるのです。ワクチンはこの免疫力をUPする効果があるのですが、ウィルス感染に関しては残念ながらごく一部についてしか開発されておらず、また接種していてもインフルエンザとくにA型では抗原性の異なる亜型が多数存在して変異しやすいため、完全予防は不可能とされております。

 翻って感染症の歴史を顧みるとき、抗生剤や化学療法剤が開発されて人類が感染症を克服したといわれたのが1940年代、しかしその僅か40年後には変異した細菌群(O157・MRSA・VRA等)の出現によってそうした希望的観測は見事に挫折したのでした。月や火星にまで探査機が行く現在でも、予防には手洗い・消毒・調理や配膳器具を良く洗うなどの原始的方法しかないわけです。物質をもって感染を制御しようとする現代科学の限界がここにあり、私たちのエネルギー的対処(「アンチウィルスプラス」や「Newディベロプメントforインフェクション」)がはるかに優れていることの証拠でもあると申し上げられます。

では、来月またお目にかかりましょう。