情報遮断の勧め 2014年5月

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 皆さんお元気ですか、朝比奈です。

 私どもの元にはさまざまな人々が訪れ、いろいろなご相談を承りますが、その中でいつも考えさせられるのが「雑多な情報が多すぎる」ということです。新聞はもとより、雑誌・TV等マスメディアの種類は膨大に増えており、さらにインターネットの普及で現代人の耳目に入ってくる情報量は昔と比べて何倍・何十倍にも増えているのが現状です。しかし、それらの信ぴょう性・有効性を考えると、はたしてその何割が必要なのか疑問なのが実態ではないでしょうか。

 政治や軍事・外交といった党派的価値観に左右される分野はともかく、ここで申し上げているのはもう少し身近な分野に関することです。たとえば、「白米より玄米のほうが栄養価が高い」といっていきなり玄米食を始めて胃腸がおかしくなってしまう人、「青汁が身体に良い」といって大量に飲みはじめたらやはり下痢や膨満感に悩まされる方が結構多いのです。また、今まで添加物イッパイの化粧品や石鹸・歯磨きを使っていた人が急に無添加のものに切り替えると、肌荒れや痒みに襲われることも結構あるようです。これらは使用をやめればとりあえずはよくなるケースですが、致命的なのは甘い儲け話に乗って大金を詐取されてしまう方々です。現代社会は便利な情報ツールに乗ってさまざまな情報が大量に入ってくるわけですが、「美しく健康になりたい」とか「楽にお金を増やしたい」という潜在的な欲望がある場合、人は容易に判断を狂わされて大切なお金や身体を犠牲にしてしまうようです。

 迷いや逡巡・悩みや煩悩に振り回される現代人に必要なのは、むしろ一定期間情報を遮断することではないかと私は考えております。古来人々は道に迷った時、一人山野にこもって座禅を組んだり行を行ったりしてきたものですが、そうした極限状況の中で自分を見つめなおし、本質的なものと雑多なものを区別できる感覚も養われてきたのではないでしょうか。私はかつて石油探査や日経225先物、さらに中国市場の開拓などをYES/NOで禁じられた時の苦しさと孤独を忘れられません。しかし、その後「神通力への道」とその応用への明らかなビジョンを示された時、自らの未熟さを深く恥じ入り天の限りない配慮を感じ取ったのです。

では、来月またお目にかかりましょう。