インド旅行で感じたこと 2014年6月

201406.jpg

 皆さんお元気ですか、朝比奈です。

 先月インドへ行ってまいりましたが、現地で感じたことを今日はご報告させていただきます。実はこの旅に関しては、1年以上前にYES/NOにより指示されていたのですが、その目的は念力や透視の修行ということだったのです。また、訪問地等についても予め視ておいたのですが、参考にした本は1冊だけ(スワミ・ラーマ著「ヒマラヤ聖者とともに」ヒカルランド版)、これまたYES/NOで見つけたものでした。かなりアバウトとお考えになるかも知れませんが、私どもにとってはこれだけで十分と思われたのです。

 往復の飛行機の中には観光地に向かう日本人が大勢いましたが、一歩空港を出るとそこは別世界、言葉も習慣も初めて訪れる国ゆえ戸惑う場面が結構ありました(食べ物・トイレ・風呂が一番問題)。何より、現地のガイドたちに私どもの目的がなかなか伝わらず、当方の準備不足もあってか、目的地へ到達するまでかなりの無駄をしてしまったといえます。つまり、当てにしていた現地の地図はいくら探してもなく、結局インターネットのグーグル地図のみが頼り、その接続のために数日要したうえ印刷にもまた別途日数がかかってしまったのです。そうしてようやくたどり着いた山奥の川の源に、予想通りインドとは思えない二筋の滝(上図)を発見したものの、残念ながら時間切れとなってしまったのが実情でした。

 ところで、最初に現地の情報収集をしたのですが、ヒンズー教徒は階層意識が強く精神世界のことはすべてお寺(アシュラム)任せ、その寺の坊さん(スワミ)たちも既にパワーは全く失い、社会福祉に専念しているというのが実感でした。人口10億を超える貧しい国の最大問題は物質的幸福をいかに達成するかという点に絞られ、サイババを最後に神秘な世界ははるか遠くに去った感じでした。そういえば、古代インド文明を担ったのは現在のアーリア人ではなくドラヴィダ人であったこと、それ以上に16世紀以来400年以上続いたイギリスのインド支配の過程で失われたものが相当あったのではないかということが、戦後いまだにアメリカ占領体制が続いている我が国との比較で思い起こされた旅でした。

 では、来月またお目にかかりましょう。