果たして手は尽くされたのか? 2009年2月

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 皆さんお元気ですか、朝比奈です。

 きのうの夜TVで、人工呼吸器を常につけていなければならない難病患者の番組を見ました。内容的には、人工的に生きているだけの人生を続けることの苦痛から、「呼吸器を外して死なせてほしい」という要望書をパソコンで打ちこむ患者と、「気持ちは分かるけど、神様からもらった命を粗末にしてはいけない」という立場の患者の意見が交互に放映されるものでした。

 さらに、要望書を受け取った病院側の苦悩--呼吸器を外すことは現行の日本では刑法上の罪になるのだが・・・--と、患者の家族をも巻き込んだ三つ巴の悲劇的な構図が描かれていました。

 病名は、《筋萎縮性側索硬化症ALS》。
(NHK総合・2/2「クローズアップ現代」)

 確かに深刻ではありますが、その後の民放の「水戸黄門」と比べると、テーマは正反対であれ、TV的あおりという意味では同じなのではないか、という気もしたのです。というのは、話が現代医学の領域のみに限定され、漢方・ヴェーダその他の代替療法などは、最初から選択肢となっていなかったからです。もしこれが、わが国のような国民皆保険--そこではある意味現代医学のみが正当化される--のない国におけるケースであったら、いったいどういう展開になったのかと考えてしまうのです。

 確かに代替療法といっても千差万別であり、「治った」という人がいる一方で「治らない」ことも多いことから、単なるプラシーボ効果と考えられることもあるでしょう。けれども、ALSという病気では、筋力減退のメカニズムが《筋肉を動かし、かつ栄養している運動神経細胞が死んでしまうために力が弱くなり、筋肉がやせていく》ことがわかっているのですから、その部分にピンポイントに照準を合わすことができるなら、可能性は大きく広がるのではないでしょうか。

 私共は、かねてから《現代医科学の成果に沿って》この力を使うという方向を提案してまいりましたし、またそうしたミクロなアプローチこそ超次元エネルギーの本領が発揮される領域なのです。その延長上に今後の医療法人の設立があるのだ、と改めて考える次第です。

 では、来月またお目にかかりましょう。